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 13・14日に行われている、NPO全国フォーラム2003北海道会議の様子・雑感をお伝えいたします。オープニングフォーラムやセミナーの様子をお伝えいたします。 goをクリックして下さい。
*2日目のセミナー内容は情報がまとまり次第お伝え致します。
オープニングフォーラム go

テーマ1 地域再生 
[セミナー1]地域再生における住民自治のあり方とNPOと行政の役割 go

分科会1ーA 
*14日UP go

分科会1ーB 
*14日UP go

テーマ2 地域連携 
[セミナー2]地域連携によって社会を変える go

分科会2ーA 
*14日UPgo

分科会2ーB 
*14日UPgo

テーマ3 ミッションにこだわった事業 
[セミナー3]事業のミッション性をどう評価するか go

分科会3ーA 
*14日UPgo

分科会3ーB 
*14日UPgo

テーマ4 情 報 
[セミナー4]市民社会を育てるメディアとは? go

分科会4ーA 
*14日UPgo

分科会4ーB 
*14日UPgo

テーマ5 人(ひと) 
[セミナー5]「個」を活かす組織・「組織」を活かす個 go

分科会5ーA 
*14日UPgo

分科会5ーB 
*14日UPgo

テーマ6 資 金 
[セミナー6]組織を活かすための資金源とは? go

分科会6ーA 
*14日UPgo

分科会6ーB 
*14日UPgo



-オープニングフォーラムの様子-

 はじめに北川氏と上田氏に、あなたにとって民主主義とはという質問があった。北川氏は「民主主義のインフラ整備を政治に頼らずにやるためには、まずは選挙において政権公約による(マニフェスト)選挙から始めることである、そして一人一人がバリアフリーで自己表現していく社会にしていきたい」とおっしゃっていた。上田氏は、「北海道は開拓の地でありフロンティアスピリッツがある。民主主義では自分のことは自分で決める自治精神が大切である。ここしばらく国からものをあてがってもらう時代が続いたが、国に金がなくなりそれが不可能になってききた。金のない今の時代こそ民主主義の育つ良い機会になると思う」とおっしゃっていた。まとめとして、「NPOが民主主義にかかわっていく過程においてまずしなければならないことは、情報公開である。これをすることによって自立した地球市民をつくることができる。NPOが情報公開をすることにより、社会的信頼を得ることができ、お互いにオープンに話し合うことにより、政治家も官僚も市民も互いの理解を得ることができ、よりよいまちづくりにつながっていく。政治家に権力を与えるのは市民であり、市民は継続して政治に関心を持ちつづけることが必要である。市民は小さなことを始めるという根気を持ちつづけることが大切である。」という話になった。

テーマ1 地域再生
9月13日(土) 15:30〜18:00

セミナー1 地域再生における住民自治のあり方とNPOと行政の役割

コーディネーター
田口 晃(北海道大学大学院法学研究科教授/特定非営利活動法人NPO推進北海道会議代表理事)
安藤周治(特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター代表理事)
篠田信子(特定非営利活動法人ふらの演劇工房理事)

 
 


記録係 -米地 崇
-


 今や時の話題となっている市町村合併。日常の生活の変化・行政との協働・過ごしやすいより良い暮らしに必要なものは何か・誰もが少なからず疑問に感じている事柄から地域再生を考えるセミナーとなった。後半は会場からの問題提起に応じる形となり、より具体的な対応策・実践例の説明があり、単なる政策上の問題としてではなく、自分にかかわるより身近な問題として捉えて行くことができた。NPOの活動としてどう関われるか。問題を身近に結びつけていくことにより、様々な話題を具体的に想像させられる機会になったのではないだろうか。自分自身、大都市で生活しているため、地域合併は時の話題ではあるがあまり身近なものとしてとらえることがなかった。しかし、住み良い町は自分達で作り上げること、望むなら自分達でつくりあげることが、合併に直面する町村のみならず全ての地域において共通のテーマであると思う。「疑問があるなら、一歩踏み出してみよう」と自分の背中をたたかれるいいきっかけでした。同じことを感じ、実践している人がいる。このような出会いが何かを変えていくきっかけになると感じた時間でした。 各地に持ち帰られた「種」が、どのような「芽」を出し「花」を咲かせるのか、自分自身を含めて楽しみを得ることができました。
分科会1ーA 広域合併と地域再生-NPOはどのような役割を果たせるか?-
9月14日(日) 9:30〜15:00

ファシリテーター
● 実吉 威(特定非営利活動法人市民活動センター神戸専務理事・事務局長)

報告者
● 斉藤弥生(大阪大学大学院人間科学研究科助教授)
● 坂村暢一(社会福祉士/特定非営利活動法人いきいき生活支援夢といろ)

記録係 -清野 光彦- 

 『概要』 午前中、2人の報告者の報告を中心に議論を進めた。坂村氏からは、小規模の自治体の現状を自ら行政内部の立場・NPO関係者の立場から、かなり微妙な関係性も含めて発表があった。
 斎藤氏は、広域合併を重ね、基礎自治体を280程度にしぼり生活圏における住民自治を確立しているスウェーデンを紹介し、日本の現行合併との比較をしてみた。
 会場との質疑では、行政の立場、市会議員の立場、市民の立場それぞれの立場より2人に対しての質問がなされた。
 論点は、合併による地域再編の必要条件は何であるかであった。午後は4つのグループに分かれて討議し、全体のまとめを行なう。


 『感想』 合併の問題は、行政レベルでの問題で住民自治は困難ではないかとの思いが「そうではない」と実感することができた。
 具体的には、地域の枠組みを超えた連携やつながりは既に始まっている。又、中間NPOが積極的にコーディネートすることで地縁型の組織とNPOがうまく機能することも学習させていただいた。更に、条例等による政策提言の必要性も強く感じた。
 住民自体が気づく必要性、つまり大規模自治体は、住民意識を持ちにくく地域を考えにくいのかなあとも思い色々な地域課題があるなあと感じた。
 心配したがファシリテーターの実吉さんの力で無事終了しほっとしている。

分科会1ーB 地域財産の再生-施設の活用を通してNPOによる地域再生を考える-
9月14日(日) 9:30〜15:00
 
 
 
ファシリテーター
● 能村 聡(京のアジェンダ21フォーラム事務局コーディネーター)
報告者
● 吉村八重子(北海道ワーカーズコレクティブ連絡協議会事務局長)
● 吉原明香(特定非営利活動法人市民センターよこはま事務局長)

記録係 -篠田 理香-  

 地域財産の再生を考えるポイント @ハード(施設)とソフト(活動と人)の連携、ハードを生かすソフトづくり A行政とのパートナーシップ。vs行政からwith行政へ。行政、NPOそれぞれが抱えている困り事を理解し合おう B経済活性化。地域財産活用型の経済再生、NPOと企業のパートナーシップ、若者をどう取り込むかがカギ。
 NPOとしての役割は、コーディネーターとしてどう活躍するか。NPOがコーディネーターとして、行政、企業、学校と連携することが地域財産の再生につながる。
 午後のワークショップでは、大変盛り上がり、2時間では全然足りませんでした。1時間の発表時間が30分になってしまい、急いで発表してもらったのが残念。もっとじっくり話してもらって討論したかったです。でも、講師も参加者も、たくさんのお土産を持って帰れたようで、そして、楽しかったと言ってくれて、嬉しかったです。
 
テーマ2 地域連携

9月13日(土) 15:30〜18:00

セミナー2 地域連携によって社会を変える

コーディネーター
● 宮内泰介(北海道大学文学部助教授)

 
 
発題者
● 山田 実(菜の花プロジェクトネットワーク事務局長)
● 横市英夫(特定非営利活動法人北海道B&B協会理事長)

記録係 -丸藤 競-

 宮田泰介氏により、つながることの大切さについて話があった後、発第者2名により活動の概要を紹介した。菜の花プロジェクトネットワークの山田実氏からは、菜の花エコ・プロジェクトの活動が、地域・市町村・県・企業へとつながっていくという話があり、その後、北海道B&B協会の横市英夫氏により、「交流業」の意味と農地トラストを通じた「チャーミングな連携」の成功例について報告があった。コーディネーターからの質疑では連携の課題、海外や企業との現実、地域の自立と連携が話題となった。その後、会場質疑では行政、政治、他団体、さらに未来の世代との連携までも含め、そのあり方が議論された。また、人と情報の関わりの話。NPOのあり方の話など、多くの質問議論があった。
 当日参加者も含めて、定員一杯の参加者100名の参加者が熱心に議論を聞き入っていた。連携という視線を軸に、NPOとは何か、「非営利」の次に来るものは、という話まで及び、楽しく興味深いセミナーであったと思う。一言で連携といっても、その距離の取り方や連携の相手など、考えの取り方や、考えなくてはならないことは多い。只、最後に各発案者からあった、活動の秘訣。自律と自立、無理なく楽しく、バランスよくそしてなにより笑顔が大切であるという話が心に響いた。そしてヒーローはNPOではなく、それを支える市民であるという認識、また単に仲良しクラブで終わらせないより効果的な連携のあり方など、次の分科会へつながるものとなった。

分科会2ーA 地域内での連携の方法-異なる視点をどう共有化するか?-
9月14日(日) 9:30〜15:00

ファシリテーター
● 柳田良造(PRAHAまちづくり情報センター代表)
報告者
● 佐々木貴子(北海道教育大学函館校助教授)
● 根本敏雄(特定非営利活動法人SANNet青森代表)

記録係 
-丸藤 競-

 
『概要』 午前は、佐々木貴子先生によるワークショップDIGを体験。地震災害の図上訓練を通し、町を見る目と、「何か」の時に何が必要でどんな行動を取れば良いのかをイメージするやり方を学ぶ。午後は、SANNet青森の根本俊雄氏から、精神障害者と青森市新町商店街とのつながりの話を、割り箸リサイクルや、お買い物宅配等の具体例を、OHDを使用しながら報告。DIGによる「体験」と事例報告を受けた後、各参加者がポストイットに課題や考えを記入。ファシリテーターの柳田氏がそれを分類し、掲示した後、その各問題点ごとに講師・参加者による質疑応答を行ない、特に「場」の問題、困り事が連携の源になる等、活発な意見が出された。
 『感想』 フォーラムとしてはあまりない、いきなりワークショップからスタート。しかも、考えることも作業量も多いのにも関わらず、参加者全員が楽しく真剣に取組んでいた。参加者は、文字通り「参加」し、主役となっていた。根本氏の話に、交流の大切さという言葉があったが、参加者同士が交流できる分科会になったことを嬉しく思っている。また、根本氏からの、「自分の弱さ、ヘタさを大切にしながら、自分の欲望を出すことではないつながりをしていきたい」という発言が印象的であった。また、商店街を通した地域・人々の連携のあり方の話は個人的に興味深いものであった。おなじく、「困り事」が人と人とをつなげるという発言も印象に残った。
■分科会2ーB 地域間での連携の方法-地域を越えたネットワークの拡がりをどうつくるか?-
9月14日(日) 9:30〜15:00
 
 

ファシリテーター
● 田中栄治(特定非営利活動法人地域交流センター理事長)
報告者
● 鈴木 亨(特定非営利活動法人北海道グリーンファンド事務局長)

記録係 
-三膳 時子-


  午前9時30分には出席者がほぼ集まりまりたが、機械アクシデントがあり、報告者が使用するプロジェクターが使用できず、持って来ていただいた資料で活動の報告を始めることにしました。また、報告を始める前に参加者の皆さんにポストイットを配り、参加した目的、地域連携とは?ということを書いてもらいました。
 書いてもらった物で、今日の地域間での連携のテーマを書き出し、参加者間での連携を探り出しました。福祉、教育、農村、芸術、企画、行政、自己勉強の方々が、それぞれ30秒ずつ話をしてもらう。30秒でどのくらい自分の思いを話せるか、実験ということで、30秒過ぎた方は罰金ということで、1,000円机の上に出すというユニークな方法でワークショップが始まりました。
 この分科会に参加した以上一言でも言葉を発するということで、30秒という時間をほぼ守りながら、今、自分の関わっている仕事、事業を発表しました。
 その発表に対し、知恵で手伝える人や手法を教えられる人と活発に議論となった。
 担当者の感想としては、参加した方々が、30秒という時間を守りながら話しているのに対し、報告者のお話があまりにも少なく、また、参加者の一人の話に対し、ファシリテーターの話が長く、皆さん遠慮しての発言になってしまったようでした。内容的には勉強になったと思いますが、参加した人には最後まで遠慮が残ったと思います。


■テーマ3 ミッションにこだわった事業

9月13日(土) 15:30〜18:00 セミナー

セミナー3 事業のミッション性をどう評価するか

コーディネーター
● 今田克司(日米コミュニティ・エクスチェンジ代表)
発題者
● 石川治江(特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ代表理事)
● 高木晴光(特定非営利活動法人ねおす理事長)

 
記録係 -森田 裕子-

  最近、NPOがどんどんプロ化して職業化している。プロ化したNPOはそれなりの仕事をしていかなければならない。本セミナーではそのプロ化したNPOをイメージして進行した。NPO法人ねおすは年間約1億5千万円の収入があり、そのうち約4割は受益者負担という対価を得ている。一方、ケアセンターやわらぎは収入のほとんどを介護保険収入が占めている。最近は、NPOと企業との垣根がだんだん薄れていく中で、ねおすは個人のミッションを大切にするが故に団体の活動を分化し専門性を追及していくようになった。ケアセンターやわらぎでは、NPOはNPOとしての独自の領域を作るべきとの考えから、事業と運動の両輪で活動してきており、ミッションを変えていく事にはこだわらないし、組織内の満足度が高いところに行くことが必要であるとの考えである。NPOだから儲けてはいけないとか、収益を追求するとミッションがなおざりになるのではないかという思い込みがあるような気がするが、決してそうではない。氷山の一角にたとえて、海面に出ている部分が事業であり、海面下の部分がミッションであり思いである。企業との違いは、「住みよい暮らしやすい社会を目指し、ゆるやかに革命しているところ」というねおすの木さんのコメントと、やわらぎの一つの方向性でやらない事のおもしろさや、「やりたい事があれば何でもしてしまおう、ヒエラルキーでやる訳ではないので自己実現の満足度が高い」というコメントが印象的だった。
■分科会3ーA NPOにふさわしいサービスとは?
9月14日(日) 9:30〜15:00

ファシリテーター
● 相川康子(神戸新聞論説委員)
報告者
● 伊井野雄二(特定非営利活動法人赤目の里山を育てる会代表)

記録係 -森田 裕子-

 NPOが社会に浸透し、又、企業も環境問題など社会貢献が定着しつつある中で、NPOの珍しさ、パイオニア感が薄れてきている。こうした中で、NPOにこだわった独自性をどう表していくのかをすでに実践している2団体に報告してもらった。赤目の里山を育てる会の伊井野氏は、ゴルフ場開発がきっかけで対案提示が必要となり、宿泊施設「エコリゾート赤目の森」を設立した。こうして里山を活かした、環境、教育、介護等様々な事業を展開している。旅とぴあの下間氏はご自身の経験から、高齢者や障害者等が「誰でも自由にどこへでも」をモットーに外出サポート事業を始めた。
 午後は「NPOにしか提供できないことは何か」「それをどうPRするか」をグループで話し合った。
 
 感想として、NPOらしさとは、ミッション実現のためにチャレンジしやすい、新しい価値を生み出す、政策提言できる、人を変えるものかなと思った。社会の仕組みを変える多様なニーズ(すきま)を見つけてそれを埋める、つまり、多様な公共を作ることであり、自分のミッションを実現するために人、物、金が必要ならそれを集めることができるのがNPOであると思う。最終的にはNPOは非営利、つまり、非分配性の組織であるからだ。
 こだわりやミッションを直接の対象者だけではなく、地域や社会に与える影響、例えば、安心感、信頼感、存在価値をどうPRするかという具体案については今後の課題として各々が持ち帰ることとなった。

■分科会3ーB コミュニティービジネスの担い手としてNPOに求められるもの
9月14日(日) 9:30〜15:00
 
 

ファシリテーター
● 石川両一(龍谷大学経済学部教授)
報告者
● 国枝哲男(特定非営利活動法人コミュニティ・サポートセンター神戸事務局長)
● 藤木千草(東京ワーカーズ・コレクティブ協同組合理事長)

記録係 -嶋 明美- 

 午前はファシリテーター石川両一様よりコミュニティービジネスの概念、主な事業分野、コミュニティービジネスから見た組織形態、効果・機能と主な課題、日本のコミュニティービジネスの現況、運営上の課題と問題点などの説明があり、CS神戸国枝様からCS神戸のあゆみ、支援事業先4団体の紹介、拠点型受託事業の紹介、自主受託事業の紹介。東京ワーカーズ・コレクティブ協同組合藤木様よりワーカーズ・コレクティブという事業形態の説明、目指すもの、あゆみ、規模や事例報告などがあり、それらの報告から見える魅力や課題を出し合った。午後からは午前の質問表をもとに行政からの支援のあり方、協働(行政や地縁組織)について、事業とミッション性という点で、会場内との意見交換をした。会場からは行政、中間支援組織、NPOの方からそれぞれの立場での発言があり、NPOが事業を発展させていくことは必ずしもミッション性を失っていくことではなく、逆に事業を安定させることがミッションを達成させることにつながる。その支援をするのが行政の役割であり、中間支援組織の果たす役割が大切である。こういう動きが、個々のNPOが生まれやすく、質を高めていくことにつながるという議論がなされた。
 感想としては、市民の自主性のもとに責任を持って行動すること、人と人とのつながり、ミッションの共有、それを支える資金など、どれか一つが強くても弱くても、継続した活動や事業にならないのだと感じました。

■テーマ4 情 報

9月13日(土) 15:30〜18:00 連続講座<定員:各100名程度

セミナー4 市民社会を育てるメディアとは?

コーディネーター
● 岡部一明(東邦学園大学経営学部助教授)
発題者
● 大島 誠(上越タイムス株式会社代表取締役社長/特定非営利活動法人くびき野NPOサポートセンター理事長)
● 加藤知美(特定非営利活動法人さっぽろ村コミュニティ工房(コミュニティFM) 理事)

記録係 -鳴海 忍-

 セミナー4では最初にコーディネーターの岡部さんから、情報のセミナーについてアメリカの話を交えながらお話していただきました。その後、まず発題者の大島さんが作られている「上越タイムス」を資料に用いながら、地域紙としてどのような意識で新聞を作っているのか、NPOのページをどのようにして作っているのか、大島さんが実際に行われてきた経験や地域紙と地域のサポートセンターの連携による効果など、具体的な内容をお話いただきました。続いてもう1人の発題者の加藤さんから、コミュニティFMとはどんな放送媒体なのかの説明をしていただき、さらに北海道のコミュニティFM、「さっぽろ村コミュニティ工房」での放送サポーター、NPO的放送局として比較的新しい試みについてお話いただきました。そして再び岡部さんからアメリカの情報発信の現場を、現地の写真でご紹介いただきました。講師の方からのお話の後、参加者からの質疑応答の時間では様々な質問や意見が参加者の方から出ていました。会場内の空席が全くないような状態でのセミナーでしたが、講師の方がそれぞれ違う種類の媒体で活動をされているので、いろんな側面から情報発信についてうかがうことができ、また比較しながら聞くこともできたのがよかったです。

■分科会4ーA NPOの情報公開-組織の内外から信頼を得るには-
9月14日(日) 9:30〜15:00

ファシリテーター
● 雨森孝悦(日本福祉大学福祉経営学部助教授)
報告者
● 大滝和子(司法書士/特定非営利活動法人ホームヘルパーノア理事長)
● 渡辺龍也(東京経済大学現代法学部助教授)

記録係 -太田 こずえ-

『概要』 最初にファシリテーターの雨森さんから、アカウンタビリティについての基礎的な説明をしていただき、次いで大滝さんから、介護保険等事業者として必要と考えられる情報公開について報告がありました。午後は、午前にいただいた報告をもとに議論を深めました。情報公開、アカウンタビリティを果たすべき対象者は誰なのか、それにかかるコストはどうするのか、第3者の介入など、様々な論点があがりました。

 『担当より』 参加者が少なく、「関心の薄い分野の話だったかな?」と不安になりましたが、実際に来られた参加者は、お一人おひとりこの分科会に深い興味をお持ちの方々でした。個人的には、情報発信と同じ位かそれ以上、自らの団体の活動を評価してよく知るということの情報公開、アカウンタビリティ、評価といったことについての分科会が担当できて良かったと思います。ファシリテーター、報告者の方々は、議論を深められるだけの材料を提示していただけたので勉強になりました。記録、分科会ボランティアの方、ありがとうございました。

■分科会4ーB NPOの情報発信力-市民に向けた情報発信のあり方とは?-
9月14日(日) 9:30〜15:00
 

ファシリテーター
● 石井伸弘(特定非営利活動法人市民フォーラム21・NPOセンター事務局次長)
報告者
● 浜田忠久(特定非営利活動法人市民コンピュータコミュニケーション研究会(JCAFE)代表)
● 森田麻美子(特定非営利活動法人ボラナビ倶楽部代表)


記録係 -中山 慶一-

<概要>
(報告者:浜田氏)

通信技術の発展を社会の関わりについて説明あり。
NPO法人コンピューターコミュニケーション研究会の活動に関する報告。コンピュータの進歩で研究会の役割も変わってきた。

(報告者:森田氏)

月刊誌ボラナビの立ち上がり時のエピソード。ねっとぼ金、ごちボラなどの新サービスに次々着手。各サービスが相乗効果をもたらしている。

(ワークショップ:ファシリテーター石井氏)

参加者自らの情報戦略について考えるもの。
2つのグループにわかれ、自己紹介から和やかに始める。自分の一番実施したいことは?自分の強みと弱みは?など情報戦略の基本的なことについて各自考え、発信し、共有した(ポストイット、A3用紙、模造紙などを使って)。

<感想>

報告者の話から特に感じたのは、「情報化」とは個人・組織の実施したい思いや努力のうえに出来上がっていくものであるということである。そのノウハウに感心はできるが、感心できるものほど自分自身で掴まなければならないことだと再認識した。
 ワークショップでは、「自分の弱み」などといった、日頃、目を背けがちな点について参加者は紙に書いて他へプレゼンし、さらに意見を他からもらった。
 こうしたやりとりは、非常に重要であり、参加者のみならず講師やスタッフにとっても大変意義のある時間であったと思う。
 時間の関係上、参加者1人1人の持ち時間には、ファシリテーターから制約条件が示されたが、皆さんエキサイトして、その5倍以上を使っていた。会場である教室内はかなり熱くなった。かなりだ。

■テーマ5  人(ひと)

9月13日(土) 15:30〜18:00 連続講座<定員:各100名程度

セミナー5 「個」を活かす組織・「組織」を活かす個

コーディネーター
● 中村陽一(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授)
発題者
● 播磨靖夫(特定非営利活動法人日本NPOセンター副代表理事/財団法人たんぽぽの家理事長)
● 金子朝江(生活協同組合神奈川ゆめコープ理事長)

記録係 -谷井 貞夫-

 セミナーのテーマ「人」について最初に中村教授から取り上げた経過について説明をいただいた後、播磨さんから「個の自己実現と組織の自己実現」、金子さんから「人を活かす組織」について発題していただいた。播磨さんは、組織を次世代に残すために、組織の歴史を共有し直し、進化の根を残すように努力していること、NPOは提案能力を持つ事が重要で、そのスキルを持った人材を育てることが大切と訴えられた。金子さんからは、生協での15年の活動経験の中で実践されてきた組織変革について、(1)理念作りから始め、ひとつの思いをつくる努力をしたこと、(2)組合員自ら動かす生協作りのために、生協が色々な所と協働しているという2点を中心にお話があり、「一人一人が生き、生かされる組織作り」を目指していると報告された。中村教授が最後に(1)人の思いの実現の仕方は色々ある(2)NPOにとっての競争は目標のあり方にある(3)運営原理としての民主主義には限界があるという3点にまとめられた。NPOにとっての個人と組織の関係をそれぞれの経験、立場を踏まえて述べられ、NPOの運営にとって学ぶ所の多い内容であった。特に人材育成について多少の失敗に目をつむって、仕事をまかせて人を育てる話は共通しており、失敗を許さず、人を排除していく風潮の中で、NPOは企業論理と違う人の育て方をしていく必要性を強く感じた。
■分科会5ーA 他セクター間の人の流動-企業や大学との連携によりNPOが新たな人を獲得するには?-
9月14日(日) 9:30〜15:00<参加人数 名

ファシリテーター
● 馬渕 悟(北海道東海大学国際文化学部教授)
報告者
● 河辺尚之(杉並NPO・ボランティア活動推進センター所長)
● 吉田三千代(特定非営利活動法人「飛んでけ!」車いすの会事務局長)

記録係 -山田 雄太- 

 『概要』 午前は河辺氏、吉田氏、馬渕教授による報告を行なった。河辺氏からは企業人時代に「何か自分自身で考え探し活動できるものがしたい」「会社以外の世界との触れ合いをしたい」という動機があったことや、現在の立場から見た民間非営利活動法人や中間支援組織への分析等がしめされた。吉田氏からは、現在所属されているNPOによる企業との連携事例や大学生の受け入れ事例等が報告された。質疑の場面では「寄付したいので方法を教えて欲しい」という直接的なものもあった。馬渕教授からは利害関係の無い第三者機関である大学による「NPOの理論構築」の必要性が示された。また、大学側に、産学官に民というものも意識することが望まれるということも報告された。午後のワークショップでは参加者全員が発言し、活発な意見交流が行なわれた。

 『感想』 5−Aの分科会参加者は、殆どが北海道外の方々だったが、その中で北海道におけるNPOへの取り組みを伝えることが出来て良かった。また、ワークショップでも、全国レベルでの、企業トップのNPOに対する認識不足という現状や、大学における「教える側」の人材不足という問題、大学生自身がNPOの情報収集に苦労していることなど、理想などの綺麗事ではない現場の話を聞くことができて、大変参考になった。今回の話を今後自分達の団体の活動に生かし、より成熟したNPOを目指していきたい。
 
■分科会5ーB 組織内での人の役割-NPOにかかわる多様な担い手の役割と働き方の違いは?-
9月14日(日) 9:30〜15:00

ファシリテーター
● 下澤 嶽(前・特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会事務局長)
報告者
● 山口育子(特定非営利活動法人ささえあい医療人権センター=COML 事務局長)
● 我妻 武(DPI北海道ブロック会議準備室事務局長)

記録係 -浅野目 祥子- 

 「NPOにかかわる多様な担い手の役割と働き方の違いは」というサブタイトルそのままに、参加者全員がどんな悩みを持っているのかを出し合い、分かり合っていく。その中から「組織を作っていく為にボランティアをどう集め、対応していくか」「出来あがった組織の事務局と理事との関係、有償・無償の人との関わり方」等、参加者自身が話し合いながら問題を深めていく。同じような問題や興味のある者同士でワークショップ形式で問題解決の糸口を見つける事、情報交換や話し合いの中で、分科会から「信頼とネットワークの構築」の大切さなどが意見として述べられた。
 参加者はほとんどが、実践として活動している人たちなので、具体的な問題が数多く出された。しかし、大体が同じような悩みで、具体的対策法は出すのが難しく、理想と現実の中でいかにうまく活動していくかが焦点となった。
 具体的にどう解決したかを出せる人は少なく、やはり答えを望むのは無理なのかなと思いました。
 同じNPOでも、介護事業などの団体と市民団体からの立ち上げ団体では根本が違うように感じられた。会場の雰囲気が、ファシリテーター、報告者の方々のおかげで、とても和やかで、名刺交換等が盛んに行なわれ、良かったと思う。会場がワークショップを行なうときには少し狭かった様に思われます。記録係がずいぶん眠っていたので、参加者から意見されました。あれだとテープだけで良いのでは?

■テーマ6 資 金

9月13日(土) 15:30〜18:00 連続講座<定員:各100名程度

セミナー6 組織を活かすための資金源とは?

コーディネーター
● 横田能洋(特定非営利活動法人茨城NPOセンター・コモンズ事務局長)
発題者
● 赤塚俊和(公認会計士)
● 大川美和子(特定非営利活動法人コンビニの会理事長)

記録係 -日置 真世-

 NPOにとって関心の高い資金について60名の参加のもと開催されました。コーディネーターの横田さんよりNPOにとっての資金源について基本的な説明があり、論点の大枠をつかむことができました。次に、発題者の赤塚さんより更に詳しく資金のあり方、性質などについて制度的な情報を加えてお話がありました。次に、大川さんより自らのNPOの資金調達の実践例を熱く語って頂きました。強い信念に基づき、地域に人のつながりをつくることで着実に資金調達、事業を実践している事例の報告と高い専門的な情報のコンビネーションに後半たくさんの質問も寄せられました。最後のまとめでは、資金といってもやはりNPOはミッション、そしてそのための手法が命だという確認がされながらも組織をいかす資金について深く考え、知識も整理されたセミナーとなりました。
 登壇者の個性が100%いかされた有意義なセミナーになりました。ポイントは3者のコンビネーションと参加者の熱意です。高い専門性を穏やかに表す赤塚さんと、筋の通った思いと実践をエネルギッシュに語る大川さん。そして、広い視野からお二人の発題を整理しまとめる横田さんの3者が参加者の熱意を引き出し、セミナーをつくり上げていました。初めての全国フォーラムで最初の担当プラグラムということで多少の不安もありましたが、「さすがNPO」という気持ちで、参加されるひとりひとりの意識の高さを実感した2時間半でした。

■分科会6ーA 民間資金について考える -新たな資金源のあり方について-
9月14日(日) 9:30〜15:00

ファシリテーター
● 山口 郁子(中央労働金庫営業推進部 広報室 調査役)
報 告 者
● 杉岡 直人(北星学園大学大学院社会福祉学研究科 教授/特定非営利活動法人 北海道NPOバンク 理事長)
● 村上 良雄(特定非営利活動法人 奈良NPOセンター 常務理事・事務局長)

記録係 -波多野 耕-

 始めに、NPO活動を支える民間資金の事例として、ファシリテーターの山口さんから中央ろう金の取り組みを民間金融機関の事例として報告があった。続いて、報告者の杉岡さんから、新たな民間融資制度として北海道NPOバンクの実践報告があり、村上さんからは、金融機関とのコラボレートの実例として、奈良中央信用金庫のNPOローンの事例となら未来創造基金の報告があった。 
 午後の部は、参加者からの質疑に第三者が答えた後、フロアーからの実践として、せんだい・みやぎNPOセンターの「みんみんファンド」、ちば市民活動、市民事業サポートクラブの「一歩くん基金」等の発表を始め意見交換が活発に行なわれた。
 
 資金を必要とするNPO側にとって、資金とは活動の「手段」であり目的ではないが、同じ事が、資金を提供する側である金融機関、民間助成団体にも言えるということがわかりました。
 また、資金の獲得のためには、テクニックではなく信頼が大切であり、地域や協働する相手に、活動や思いをいかに理解・共感させていくかが重要であると感じました。そうした理解・共感の中から、資金獲得だけではなく、より多くの人が市民活動に関心を持つような広がりが始まると感じました。
分科会6ーB 公的資金について考える -税金の使い道と政策とのかかわりについて-
9月14日(日) 9:30〜15:00

ファシリテーター
● 阿部 圭宏(市民活動・NPOコーディネーター)
報 告 者
● 椎野 修平(かながわ県民活動サポートセンター ボランタリー活動推進 担当部長)
● 日置 真世(特定非営利活動法人 地域生活支援ネットワークサロン 事務局代表)

記録係 
-小野 美貴子-

 ファシリテーターの阿部圭宏さんからの導入の後、レジュメをもとに報告者から公的資金についてのお話をいただいた。椎野修平さんからは、「かながわ県民活動サポートセンター」の事例として、県が持つ債権を活用した基金「かながわボランタリー活動推進基金21」が紹介された。日置真世さんからは「地域生活支援ネットワークサロン」の公的資金活用の歩みについての紹介がされた。阿部さんからも「おうみNPO活動基金」の紹介があり、公的資金を出す側と受ける側の両方の視点からこの事例について考え、意見交換が行なわれた。午後は参加者27名を3グループに分けてグループ討議を行い、NPO、行政、その他の方が入り交じって自らが持つ悩みや実践例などを通して何が必要なのか、どうしなければいけないかが話し合われた。最後に各グループより発表があり、意見の共有がなされた。

  NPOの一職員として4年間従事しているが、今回の講座で「はっ」とさせられることがあった。委託事業として公的資金をいただいて事業を行なったりしているうちに、だんだんサービスを提供される側(市民)への意識が薄れているのではないかと感じた。自分を含めて市民が自分が納めた税金がどのように使われるかとても興味があると思うが、評価するための市民・NPO・行政のつながりができて初めて協働と言えるのだと改めて感じた。

セミナー速報

9月13日に行われたセミナーの速報をお知らせします。
 
連続講座速報
9月13日に行われた連続講座の速報をお知らせします。
 
開催直前の様子
フォーラム開催直前の様子をお知らせしております。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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